ストーカー
今日は偶然両親が仕事でよかった。


「いただきます」


璃桜が食べる姿を見るとドキドキする。


味はどうかな……?


「うん、美味い!」


そう言って笑顔を見せる璃桜に、あたしまで嬉しくなった。


いつかこんな風に璃桜と2人で暮らす日が来るのかな、なんて。


「そう言えば、家の中では平気か?」


「え?」


不意な質問にあたしは首をかしげた。


「なんだっけシャッター音?」


そう言われてあたしはハッとした。


幸せな気分が半減していくのを感じる。
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