ストーカー
相談
登校日、恐る恐る外へ出たけれど、変わった様子はなくて胸をなで下ろした。


あの日みた人影のようなものも、今日はない。


「やっぱり気のせいなのかなぁ。ゲームの時間は減らしたのに」


「なにブツブツ言いながら歩いてんだよ」


後ろから声をかけられて飛び上がって驚きそうになった。


相手は璃桜だ。


「ちょっと驚かせないでよ!」


「悪い悪い。たまには迎えに来ようと思ってさ」


そう言いながら、いつものようにネットに入ったサッカーボールを蹴って歩く璃桜。


「今日の朝練は?」


「今日は休み。たまには休みの日がないと、体痛めるからなぁ」


そうなんだ。

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