ストーカー
☆☆☆
「遙、おはよ」
2年A組のクラスに入ると、先に登校して来ていた前谷璃桜(マエタニ リオウ)が声をかけてきた。
璃桜はサッカー部のエースで、あたしの彼氏だ。
180センチの長身を折りまげてあたしの顔を覗き込んでくるのが日課だ。
「おはよう璃桜。今日も朝練あったの?」
「もちろん。次の大会も負けらんねーしなー」
そう言って大あくびをする。
大会が近くなると夜遅くまで練習するし、土日の自主練も欠かせなくなる。
忙しい璃桜は寝不足みたいだ。
「大丈夫? あんまり眠れてなかったら、練習にも支障が出るんじゃないの?」
下手をしたら、練習中に怪我をしてしまうかもしれない。
「これくらい大丈夫だよ。いざとなれば授業中に寝れるしな」
璃桜はそう言って笑った。
先生たちもサッカー部の忙しさを知っているので、授業中寝ていても起こされる心配がなかった。
だからと言って堂々と寝ていい理由にはならないけれど。
「お前はゲームしすぎんなよ?」
頭に手を置かれてそう言われ、あたしは真っ赤になってしまった。
「な、なんで知ってるの!?」
ホラーゲームを遅くまでしているなんてバレたら引かれると思って、秘密にしていたのに!
「遙、おはよ」
2年A組のクラスに入ると、先に登校して来ていた前谷璃桜(マエタニ リオウ)が声をかけてきた。
璃桜はサッカー部のエースで、あたしの彼氏だ。
180センチの長身を折りまげてあたしの顔を覗き込んでくるのが日課だ。
「おはよう璃桜。今日も朝練あったの?」
「もちろん。次の大会も負けらんねーしなー」
そう言って大あくびをする。
大会が近くなると夜遅くまで練習するし、土日の自主練も欠かせなくなる。
忙しい璃桜は寝不足みたいだ。
「大丈夫? あんまり眠れてなかったら、練習にも支障が出るんじゃないの?」
下手をしたら、練習中に怪我をしてしまうかもしれない。
「これくらい大丈夫だよ。いざとなれば授業中に寝れるしな」
璃桜はそう言って笑った。
先生たちもサッカー部の忙しさを知っているので、授業中寝ていても起こされる心配がなかった。
だからと言って堂々と寝ていい理由にはならないけれど。
「お前はゲームしすぎんなよ?」
頭に手を置かれてそう言われ、あたしは真っ赤になってしまった。
「な、なんで知ってるの!?」
ホラーゲームを遅くまでしているなんてバレたら引かれると思って、秘密にしていたのに!