ストーカー
邪魔者
璃桜の時間を全部もらうワケにはいかない。
けれど、やっぱり1人で家まで帰るのは勇気が必要だった。
「遙どうしたの? 帰らないの?」
日菜にそう声をかけられて、あたしは曖昧な表情を浮かべてしまった。
日菜や美咲が同じ方向に帰るならよかったのに……。
「今日も、璃桜を待ってから帰るよ」
同じ方角に帰る友人がいないのだから、仕方がなかった。
「そっか。じゃあ先に帰るね」
バイバイと手を振って日菜と美咲を見送る。
窓の外からはサッカー部のウォーミングアップの声が聞こえて来る。
「あたしも早く行こ」
そう呟き、鞄を持って教室を出たのだった。
けれど、やっぱり1人で家まで帰るのは勇気が必要だった。
「遙どうしたの? 帰らないの?」
日菜にそう声をかけられて、あたしは曖昧な表情を浮かべてしまった。
日菜や美咲が同じ方向に帰るならよかったのに……。
「今日も、璃桜を待ってから帰るよ」
同じ方角に帰る友人がいないのだから、仕方がなかった。
「そっか。じゃあ先に帰るね」
バイバイと手を振って日菜と美咲を見送る。
窓の外からはサッカー部のウォーミングアップの声が聞こえて来る。
「あたしも早く行こ」
そう呟き、鞄を持って教室を出たのだった。