ストーカー
「1人で平気か?」


家の前まできて璃桜はそう聞いて来た。


「ここまで来れば大丈夫だよ」


「戸締り、しっかりしろよ」


「うん。送ってくれてありがとう。まだ練習があるんでしょ? 早く行かなきゃ」


「あぁ……。じゃあ、また明日」


璃桜はそう言い、名残惜しそうにあたしに背を向けて歩き出したのだった。
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