ストーカー
☆☆☆

あたしの平穏を脅かすのは誰だろう。


犯人はどこからあたしを見ているのだろう。


それがわからないから、恐怖とストレスは加速していく。


「遙!」


お母さんと一緒に警察から戻ってきたとき、家の前に璃桜がいた。


「璃桜……どうして? 朝練は?」


「今日はサボった。遙がこんな目に遭ってるのにほっとけないだろ」


サボったと聞いた瞬間、昨日のマネージャーたちの顔を思い出していた。


あたしへ向けて敵意をむき出しにしていた。


あたしのせいで璃桜がサッカーに集中できなくなったら、なにを言われるかわからない。
< 76 / 244 >

この作品をシェア

pagetop