ストーカー
☆☆☆

「遙、今日は大丈夫だったの?」


教室へ入るなり、美咲がそう聞いて来た。


「うん。今日は何もなかったよ」


西村君のことについては黙っておくことにした。


璃桜が助けてくれたし。


「それならよかった」


美咲はそう言ってあたしの体を抱きしめて来た。


本当に心配してくれていたみたいだ。


「2人とも、今日は気晴らしにカラオケでも行かない?」


そう声をかけて来たのは日菜だ。


「日菜。昨日はありがとうね。お兄さんまで呼んでもらっちゃって」


「いいのいいの。友達じゃん」
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