運命ノ黒イ糸
☆☆☆

やっぱりこの赤い糸は最強なんだ。


結ばれた相手とならいくらでも上手く行く。


あたしは家に戻ってからクローゼットを開き、明日着て行く服を選んでいた。


選びながら、自然と鼻歌がでてきてしまう。


「楽しみだなぁ」


帰る前に二村先輩とは番号交換もしているし、本当に最高の気分だった。


女子3人組の青ざめた顔を思い出すと笑えて来る。


あの子たちはあたしには勝てない。


ううん、世界中の誰もあたしには勝てない。


ついに見つけた王子様を、絶対に手放すつもりはなかったのだった。
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