運命ノ黒イ糸
☆☆☆
「今日は楽しかったね。また4人で遊びに行こうね」
陽が落ちてきて公園まで戻ってきた時、佐恵子がそう言った。
寺島もすごく満足そうな表情をしている。
「うん、そうだね」
あたしもそう言ってほほ笑んだが……本当はもう二度とこの4人でのデートはごめんだった。
輝明は終始マイペースで自分の思い通りにならないことがあると、すぐに仏頂面になった。
その度に4人の空気が悪くなり、寺島がフォローしてくれる状態だった。
カッコイイから傲慢な態度になっているのかもしれないが、輝明の王子様像は今日で見事に崩れ落ちてしまった。
「じゃあ、またね」
佐恵子と寺島が手を振って公園を出て行く。
それを見送り、あたしも歩き出した。
「家まで送って行くよ」
そう言って、あたしの手を握りしめる輝明の顔をマジマジと見つめた。
「今日は楽しかったね。また4人で遊びに行こうね」
陽が落ちてきて公園まで戻ってきた時、佐恵子がそう言った。
寺島もすごく満足そうな表情をしている。
「うん、そうだね」
あたしもそう言ってほほ笑んだが……本当はもう二度とこの4人でのデートはごめんだった。
輝明は終始マイペースで自分の思い通りにならないことがあると、すぐに仏頂面になった。
その度に4人の空気が悪くなり、寺島がフォローしてくれる状態だった。
カッコイイから傲慢な態度になっているのかもしれないが、輝明の王子様像は今日で見事に崩れ落ちてしまった。
「じゃあ、またね」
佐恵子と寺島が手を振って公園を出て行く。
それを見送り、あたしも歩き出した。
「家まで送って行くよ」
そう言って、あたしの手を握りしめる輝明の顔をマジマジと見つめた。