運命ノ黒イ糸
☆☆☆
「え?」
ハサミを手に持ったまま、あたしは部屋の中で立ち尽くしていた。
黒くなった赤い糸を切ろうとしたのに、ハサミの刃が入らないのだ。
「どうして……?」
焦り、何度が挑戦してみる。
しかし結果は同じで、糸は有刺鉄線のように固くなってしまっているのだ。
「嘘でしょ? 冗談だよね?」
焦りで背中に汗が流れて行く。
この糸は絶対に切れるはずだ。
それで、あたしをもっといい人と結び付けてくれる!
そんな糸のはずなんだ……!!
「ハサミがダメなら、別の工具を使えばいんだ!」
そう閃いて、あたしはすぐに父親の工具を探し始めた。
日曜大工を趣味にしているので、裏庭に出れば沢山の工具が置かれている。
「え?」
ハサミを手に持ったまま、あたしは部屋の中で立ち尽くしていた。
黒くなった赤い糸を切ろうとしたのに、ハサミの刃が入らないのだ。
「どうして……?」
焦り、何度が挑戦してみる。
しかし結果は同じで、糸は有刺鉄線のように固くなってしまっているのだ。
「嘘でしょ? 冗談だよね?」
焦りで背中に汗が流れて行く。
この糸は絶対に切れるはずだ。
それで、あたしをもっといい人と結び付けてくれる!
そんな糸のはずなんだ……!!
「ハサミがダメなら、別の工具を使えばいんだ!」
そう閃いて、あたしはすぐに父親の工具を探し始めた。
日曜大工を趣味にしているので、裏庭に出れば沢山の工具が置かれている。