運命ノ黒イ糸
☆☆☆
目を覚ました時、あたしは見知らぬ部屋にいた。
なんだかすごく頭が重たくて、ボーっとしている。
仕方なく目だけ動かして周囲を確認してみると、点滴の袋が見えた。
ここは……病院?
そこでようやく記憶が蘇って来た。
あたしは病院の近くの公園で、自分の左小指を切断したのだ。
カッターナイフで肉を切る時の感触が、リアルに思い出される。
骨にぶち当たって刃が動かなくなった時、あたちは力づくで自分の小指の骨を折ったのだ。
ゴキッと嫌な音がして、激痛が全身を貫いた。
それでも指はまだくっついていて、黒い糸はそこから伸びていた。
気絶するほど痛いのにどうして離れてくれないんだろう。
目を覚ました時、あたしは見知らぬ部屋にいた。
なんだかすごく頭が重たくて、ボーっとしている。
仕方なく目だけ動かして周囲を確認してみると、点滴の袋が見えた。
ここは……病院?
そこでようやく記憶が蘇って来た。
あたしは病院の近くの公園で、自分の左小指を切断したのだ。
カッターナイフで肉を切る時の感触が、リアルに思い出される。
骨にぶち当たって刃が動かなくなった時、あたちは力づくで自分の小指の骨を折ったのだ。
ゴキッと嫌な音がして、激痛が全身を貫いた。
それでも指はまだくっついていて、黒い糸はそこから伸びていた。
気絶するほど痛いのにどうして離れてくれないんだろう。