運命ノ黒イ糸
草山君は学校内でも1位2位を争うほどのイケメンで、ファンクラブまで存在している。
カオルも十分カッコよかったけれど、草山君はレベルが段違いだ。
都内へ遊びに行くと、必ず芸能事務所にスカウトされると聞いたこともある。
「誰もが憧れる王子様だから、誰も告白しないらしいね」
佐恵子が草山君へ視線を向けてそう言った。
「そりゃそうだよ。自分が近づくなんて恐れ多いって、みんな思ってるよ」
あたしもその1人だった。
草山君と会話ができるだけで大ラッキーなのだ。
そのくらい人気があるからか、草山君は彼女を作ったことがないらしい。
嘘か本当かわからないけれど、特別な人を作る事で沢山の女の子が傷ついてしまうのが嫌なんだとか。
そんなところも王子様対応で素敵だった。
「だけど、今は大田君なんだね?」
「うん……まぁ、いまのところはね」
あたしはそう言い、苦笑いを浮かべたのだった。
カオルも十分カッコよかったけれど、草山君はレベルが段違いだ。
都内へ遊びに行くと、必ず芸能事務所にスカウトされると聞いたこともある。
「誰もが憧れる王子様だから、誰も告白しないらしいね」
佐恵子が草山君へ視線を向けてそう言った。
「そりゃそうだよ。自分が近づくなんて恐れ多いって、みんな思ってるよ」
あたしもその1人だった。
草山君と会話ができるだけで大ラッキーなのだ。
そのくらい人気があるからか、草山君は彼女を作ったことがないらしい。
嘘か本当かわからないけれど、特別な人を作る事で沢山の女の子が傷ついてしまうのが嫌なんだとか。
そんなところも王子様対応で素敵だった。
「だけど、今は大田君なんだね?」
「うん……まぁ、いまのところはね」
あたしはそう言い、苦笑いを浮かべたのだった。