運命ノ黒イ糸
それよりも、今は次の相手のことだった。


せっかく早起きをして学校へ来たのに確認することができなかった。


また昼休みにでも確認に行ってみないといけない。


「今度は黙り込んで、どうしたの? 最近の朱里ちょっと変だよ?」


「恋する乙女は忙しいの」


あたしは佐恵子へ向けてそう言い、ほほ笑んだのだった。
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