空を見上げれば…
後ずさるけど、塀に背中が当たってもう、
逃げられなかった

全身の血が冷えていくようで

恐怖ともうダメだという無力感と後悔しかなかった

もし、家をでなければ…

もし、夏祭りに行こうしなければ

少なくとも
こんな事にはなっていなかったし
野々原君と宇都宮さんの姿を見る事もなかっただろう
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