空を見上げれば…
渋々だったが、オーケーしてくれた。

「美月の両親はもう、亡くなってる…
10年前にな…
それから、あの子は
自分のせいで両親が死んだとずっと自分
を責めているんだよ…
あの日はあの子の誕生日旅行の帰りだった
からな…
もし、自分が遊園地に行きたいなんて
言わなければ、死ななかったのに…
そう、何度も言ってたよ…
この鍵は、美月の母親が使っていたもの
だ。それを、今でもこうして持っている
って事は、まだ、自分を責め続けているんだろう。」
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