無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「お待たせしました、クロワッサンアイスです」
屋外のイートインスペースに座っていたさっきのお客さんのテーブルに注文の品を置くと、うわぁ……!と目を輝かせて喜んでいるのがわかり思わず顔が綻んだ。
「ごゆっくりどうぞ」
頭を下げてその場を去る時にチラッとさっきのお客さんを見ると、とても幸せそうにクロワッサンアイスを頬張っている。
どこかで見たことあるような気がするその女性に首を傾げつつ今度こそその場を後にして商品の陳列の確認をしにいった。
「真未ちゃん、減ってる商品はある?」
「んー、そろそろ塩パンが心許ないです」
「じゃあ一度厨房に戻って焼いてきてくれる?」
「わかりました」
絢さんにフロアを任せて厨房に戻る時にもう一度だけさっきのお客さんの方へ目を向けると、いつの間に来たのか女性の傍には目深に帽子を被ってサングラスをかけた男性が立っていた。
あの人もどこかで見たような……?
あまりじろじろと見るわけにも行かずすぐに厨房に戻ると冷蔵庫で休ませていたパン生地を取り出して成形していった。
屋外のイートインスペースに座っていたさっきのお客さんのテーブルに注文の品を置くと、うわぁ……!と目を輝かせて喜んでいるのがわかり思わず顔が綻んだ。
「ごゆっくりどうぞ」
頭を下げてその場を去る時にチラッとさっきのお客さんを見ると、とても幸せそうにクロワッサンアイスを頬張っている。
どこかで見たことあるような気がするその女性に首を傾げつつ今度こそその場を後にして商品の陳列の確認をしにいった。
「真未ちゃん、減ってる商品はある?」
「んー、そろそろ塩パンが心許ないです」
「じゃあ一度厨房に戻って焼いてきてくれる?」
「わかりました」
絢さんにフロアを任せて厨房に戻る時にもう一度だけさっきのお客さんの方へ目を向けると、いつの間に来たのか女性の傍には目深に帽子を被ってサングラスをかけた男性が立っていた。
あの人もどこかで見たような……?
あまりじろじろと見るわけにも行かずすぐに厨房に戻ると冷蔵庫で休ませていたパン生地を取り出して成形していった。