無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「っ……!?」
「馬鹿にしないで」
冷めた目で男を見下ろしながら言い捨てると男は目を見開いた。
二年前に路地裏で見た朝陽を思い出し、真未はニヤッと笑って男を見据えた。
「仮に朝陽に騙されていたところでそれは私の見る目がなかっただけだわ。
そうでないことくらい、ちゃんと朝陽を見てたらわかる」
「っ……そう、見せかけているだけかも、しれないじゃないか……」
「その可能性もあるだろうけど、それでも構わないわ。
それほど私も朝陽を好きなんだもの、騙されててもいいわ」
そのうち本気にさせるから。と強気に笑うと、真未の後ろから足音が聞こえてきた。
「初めて好きって聞いたのが本人がいないところってどう思う?」
「あら、言ってなかったかしら?」
言ってないでしょ。と笑う朝陽に真未も首だけで振り替えって笑いかけた。
「朝陽……」
「遅れてごめん、陽菜姉。
ちょっと準備に手間取ってた……亮太、バッチリ撮れた?」
言われて建物の影から出てきた亮太は片手にスマホを持っていて、バッチリ。と指で丸を作った。
「堀原さんも大丈夫ですよね?」
「ああ、我が事務所の看板タレントへのストーカー行為……しっかり法的措置をとらせてもらう」
どこからか出てきた堀原は男の鞄を持っていて、中から小型の隠しカメラを取り出した。
「俺の彼女に危害を加えようとしたこと、死ぬまで後悔してもらうから」
男に顔を近づけ黒いオーラを纏ってニヤッと笑った朝陽は正しく極悪非道と呼ばれるに相応しい笑いかたで、男の力が無くなったのを確認して手を離した真未は思わず苦笑してしまった。
「馬鹿にしないで」
冷めた目で男を見下ろしながら言い捨てると男は目を見開いた。
二年前に路地裏で見た朝陽を思い出し、真未はニヤッと笑って男を見据えた。
「仮に朝陽に騙されていたところでそれは私の見る目がなかっただけだわ。
そうでないことくらい、ちゃんと朝陽を見てたらわかる」
「っ……そう、見せかけているだけかも、しれないじゃないか……」
「その可能性もあるだろうけど、それでも構わないわ。
それほど私も朝陽を好きなんだもの、騙されててもいいわ」
そのうち本気にさせるから。と強気に笑うと、真未の後ろから足音が聞こえてきた。
「初めて好きって聞いたのが本人がいないところってどう思う?」
「あら、言ってなかったかしら?」
言ってないでしょ。と笑う朝陽に真未も首だけで振り替えって笑いかけた。
「朝陽……」
「遅れてごめん、陽菜姉。
ちょっと準備に手間取ってた……亮太、バッチリ撮れた?」
言われて建物の影から出てきた亮太は片手にスマホを持っていて、バッチリ。と指で丸を作った。
「堀原さんも大丈夫ですよね?」
「ああ、我が事務所の看板タレントへのストーカー行為……しっかり法的措置をとらせてもらう」
どこからか出てきた堀原は男の鞄を持っていて、中から小型の隠しカメラを取り出した。
「俺の彼女に危害を加えようとしたこと、死ぬまで後悔してもらうから」
男に顔を近づけ黒いオーラを纏ってニヤッと笑った朝陽は正しく極悪非道と呼ばれるに相応しい笑いかたで、男の力が無くなったのを確認して手を離した真未は思わず苦笑してしまった。