無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「身内が芸能人ってさ、それだけですっごく騒がれてそれ目当てに俺に近寄ってきたりするじゃん?
近づいてみたい、サイン欲しい、仲良くなりたいって。
まだ陽菜姉がモデルやってないくらい昔でさえ当て馬にされることが多かったんだよね」
「なるほど、それで性格歪んじゃったのね?」
「いや、性格は元からだし、そうなるのに早めに気づいて利用される前に利用したし。
ていうか、何気に酷いよね」
納得して頷くが朝陽にやんわりと否定されてしまった。
まあ、元から打たれ強くないと高校などの多感な時期はグレていたかもしれないなと真未は思っていた。
「それで、私にも教えなかったのは大ファンの陽菜ちゃんが身内だって知って態度が変わると思った?」
「違うよ。
俺に自信がなかったから、真未が結婚の承諾してくれるまで黙ってようと思っただけ」
「……なんでそこで結婚の話が出てくるのよ」
仄かに頬を染めて睨み付けると朝陽は苦笑したまま片手で頭を掻いていた。
どう言えばいいのか思案している様子に隣にいる陽菜もオロオロしているようだった。
近づいてみたい、サイン欲しい、仲良くなりたいって。
まだ陽菜姉がモデルやってないくらい昔でさえ当て馬にされることが多かったんだよね」
「なるほど、それで性格歪んじゃったのね?」
「いや、性格は元からだし、そうなるのに早めに気づいて利用される前に利用したし。
ていうか、何気に酷いよね」
納得して頷くが朝陽にやんわりと否定されてしまった。
まあ、元から打たれ強くないと高校などの多感な時期はグレていたかもしれないなと真未は思っていた。
「それで、私にも教えなかったのは大ファンの陽菜ちゃんが身内だって知って態度が変わると思った?」
「違うよ。
俺に自信がなかったから、真未が結婚の承諾してくれるまで黙ってようと思っただけ」
「……なんでそこで結婚の話が出てくるのよ」
仄かに頬を染めて睨み付けると朝陽は苦笑したまま片手で頭を掻いていた。
どう言えばいいのか思案している様子に隣にいる陽菜もオロオロしているようだった。