無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「姉に大ファンの陽菜がいて、その旦那も大ファンなKaiserの一人だろ?
それを知らせてから結婚の話したらこの二人を利用して結婚にこぎ着けようとしてるみたいで気持ち悪くてさ」
「……用は朝陽の心の問題だったって言うことね?」
「そうなるな」
「ホント、あのストーカー男といい朝陽といい、馬鹿にしてくれるわよね」
腕を組んで上から目線で言い放つとオロオロしていた陽菜も朝陽もキョトンとして真未を見た。
真未はスッと目を細めて朝陽を見つめると、大体ね……。と話し出した。
「私がそんな理由で結婚を決めるわけないじゃない。
それほど私の気持ちが信じられないとでも言うのかしら?
私はちゃんとその人となりを見てから一生を共にする人を決めるわ。
身内が芸能人だなんて関係ない、朝陽だから結婚してもいいかなって思えるのよ」
そこまで一気に言い切ると、陽菜は両手を口に当てて目を見開き、仄かに赤くなっていた。
その隣にいる朝陽も目を見開いてはいるがどこか呆然としていて、けれど徐々に顔が赤くなっていったかと思うと急に顔を背けられた。
「え?な、何?」
二人の反応に戸惑いだした真未は自分が何を言ったのか覚えていなかったけれど目の前の姉弟は顔を赤くして、暫くの間は言葉を失っていた。
それを知らせてから結婚の話したらこの二人を利用して結婚にこぎ着けようとしてるみたいで気持ち悪くてさ」
「……用は朝陽の心の問題だったって言うことね?」
「そうなるな」
「ホント、あのストーカー男といい朝陽といい、馬鹿にしてくれるわよね」
腕を組んで上から目線で言い放つとオロオロしていた陽菜も朝陽もキョトンとして真未を見た。
真未はスッと目を細めて朝陽を見つめると、大体ね……。と話し出した。
「私がそんな理由で結婚を決めるわけないじゃない。
それほど私の気持ちが信じられないとでも言うのかしら?
私はちゃんとその人となりを見てから一生を共にする人を決めるわ。
身内が芸能人だなんて関係ない、朝陽だから結婚してもいいかなって思えるのよ」
そこまで一気に言い切ると、陽菜は両手を口に当てて目を見開き、仄かに赤くなっていた。
その隣にいる朝陽も目を見開いてはいるがどこか呆然としていて、けれど徐々に顔が赤くなっていったかと思うと急に顔を背けられた。
「え?な、何?」
二人の反応に戸惑いだした真未は自分が何を言ったのか覚えていなかったけれど目の前の姉弟は顔を赤くして、暫くの間は言葉を失っていた。