無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
一限目の講義が終わり次の教室への移動で歩いていたら、あ、そうだ。と杏子が突然声を上げた。
「ねえ、今日の講義終わったら時間ある?
一緒に遊びにいこうよ」
「いいけど、どこに行くの?」
「えへへ、それは秘密」
その言葉にピンと来てすかさず、やっぱり行かない。と言うと杏子がえーっ!!と叫び出す。
廊下を歩いていた数人がこっちに注目するもお構いなしに詰め寄ってきた。
「なんで!?行こうよ!」
「嫌。
どうせ合コンでしょ?私がそういうの苦手だって知ってるじゃない」
「そんなこと言ってたら真未に彼氏できないじゃない!
ダブルデートしたいのにっ!」
「そう、まずそこ。
あんた彼氏いるのに何で合コンに行こうとしてるのよ」
「合コンは浮気じゃありません。
異性との交流を深める場所です」
「全く理解できないわ……」
頭を軽く押さえそのまま振ると、近くにいた顔見知りの女子達が群がってきた。
「なになに、合コン?誰が来るの?」
「K大の医学部、なかなかのイケメン揃いらしいよ」
「行きたい行きたい!岩沢さん、代わりにいってきていい?」
「どーぞ。
私は興味ないから行ってくれると助かるわ」
ありがとうっ!と女の子達に感謝され、杏子には不満そうな顔をされながらもその場で別れた。
一度だけ無理矢理連れていかれた合コンでは馴れ馴れしい男ばかりだったから警戒しているのもあるが、ああいう自己アピールが激しい場は正直疲れるので行きたくないのが本音だった。
「ねえ、今日の講義終わったら時間ある?
一緒に遊びにいこうよ」
「いいけど、どこに行くの?」
「えへへ、それは秘密」
その言葉にピンと来てすかさず、やっぱり行かない。と言うと杏子がえーっ!!と叫び出す。
廊下を歩いていた数人がこっちに注目するもお構いなしに詰め寄ってきた。
「なんで!?行こうよ!」
「嫌。
どうせ合コンでしょ?私がそういうの苦手だって知ってるじゃない」
「そんなこと言ってたら真未に彼氏できないじゃない!
ダブルデートしたいのにっ!」
「そう、まずそこ。
あんた彼氏いるのに何で合コンに行こうとしてるのよ」
「合コンは浮気じゃありません。
異性との交流を深める場所です」
「全く理解できないわ……」
頭を軽く押さえそのまま振ると、近くにいた顔見知りの女子達が群がってきた。
「なになに、合コン?誰が来るの?」
「K大の医学部、なかなかのイケメン揃いらしいよ」
「行きたい行きたい!岩沢さん、代わりにいってきていい?」
「どーぞ。
私は興味ないから行ってくれると助かるわ」
ありがとうっ!と女の子達に感謝され、杏子には不満そうな顔をされながらもその場で別れた。
一度だけ無理矢理連れていかれた合コンでは馴れ馴れしい男ばかりだったから警戒しているのもあるが、ああいう自己アピールが激しい場は正直疲れるので行きたくないのが本音だった。