無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「初めまして、Kaiserの越名勇人です。
陽菜を護ってくれてありがとう」
「ど、どういたしまして……。
朝陽、本物だよ、本物がいるよ」
「うん、知ってる。
だから落ち着こうか」
目の前に大ファンの勇人いて自分に話しかけているのに落ち着いてなどいられなかった。
真未は小声ではあるけども興奮していて、朝陽の服を掴んで引っ張っていると朝陽は困ったように苦笑していた。
「勇人さん、こちら岩沢真未さん。
美味しいパンを焼いたり、ストーカーから護ってくれたり、朝陽の彼女だったり、結婚してくれたりする人です」
「結婚?朝陽君と?」
初めて聞いたと言わんばかりに勇人が目を丸くすると、まあ、頑張って……。となんとも反応しにくい応援をしてもらった。
「それで、お礼をしたいんだけどこれしか思い付かなくて……」
そう言いながら勇人は内ポケットに入れていた紙を取り出すと真未に差し出した。
首を傾げて受け取りその紙を開いてみると、それはKaiserの全国ライブツアーのお知らせだった。
陽菜を護ってくれてありがとう」
「ど、どういたしまして……。
朝陽、本物だよ、本物がいるよ」
「うん、知ってる。
だから落ち着こうか」
目の前に大ファンの勇人いて自分に話しかけているのに落ち着いてなどいられなかった。
真未は小声ではあるけども興奮していて、朝陽の服を掴んで引っ張っていると朝陽は困ったように苦笑していた。
「勇人さん、こちら岩沢真未さん。
美味しいパンを焼いたり、ストーカーから護ってくれたり、朝陽の彼女だったり、結婚してくれたりする人です」
「結婚?朝陽君と?」
初めて聞いたと言わんばかりに勇人が目を丸くすると、まあ、頑張って……。となんとも反応しにくい応援をしてもらった。
「それで、お礼をしたいんだけどこれしか思い付かなくて……」
そう言いながら勇人は内ポケットに入れていた紙を取り出すと真未に差し出した。
首を傾げて受け取りその紙を開いてみると、それはKaiserの全国ライブツアーのお知らせだった。