無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「全国ライブツアー……!」
「君が俺達のファンだって聞いたから、良かったら君の都合のいい日と場所のチケットを押さえて渡そうと思って」
どうかな?と聞かれて真未は目を丸くしたまま固まる。
じっと三人が見つめているのに気づいて真未は我に返ると、せっかくですけど……。と口を開いた。
「すごく嬉しいんですけど、お気持ちだけいただきます」
「……どうして?」
真未の返事に勇人も陽菜も少し驚いたようだったけれど、真未は姿勢を正すとにっこり微笑んだ。
「大ファンだからです」
「ファンだから?」
意味が伝わらなかったようで不思議そうな顔をする二人に真未はもう一度お知らせを見つめると、ふふっと笑ってまた二人を見た。
「大ファンだからこそ、みんなと同じようにチケット争奪戦に参加して勝ち取りたいんです。
そうして手に入れた方がワクワク感も倍増です」
それに、チケットを貰ったりしたら買えなくて悲しい想いをする人に申し訳ないじゃないですか。と言うと勇人と陽菜はお互い顔を見合わせると小さく笑った。
「君が俺達のファンだって聞いたから、良かったら君の都合のいい日と場所のチケットを押さえて渡そうと思って」
どうかな?と聞かれて真未は目を丸くしたまま固まる。
じっと三人が見つめているのに気づいて真未は我に返ると、せっかくですけど……。と口を開いた。
「すごく嬉しいんですけど、お気持ちだけいただきます」
「……どうして?」
真未の返事に勇人も陽菜も少し驚いたようだったけれど、真未は姿勢を正すとにっこり微笑んだ。
「大ファンだからです」
「ファンだから?」
意味が伝わらなかったようで不思議そうな顔をする二人に真未はもう一度お知らせを見つめると、ふふっと笑ってまた二人を見た。
「大ファンだからこそ、みんなと同じようにチケット争奪戦に参加して勝ち取りたいんです。
そうして手に入れた方がワクワク感も倍増です」
それに、チケットを貰ったりしたら買えなくて悲しい想いをする人に申し訳ないじゃないですか。と言うと勇人と陽菜はお互い顔を見合わせると小さく笑った。