無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
大学の帰り道、いつも通りイヤホンで音楽を聞きながら歩いていると、とある店舗の前に張り出されていたポスターに目を奪われた。
そこには高校の時からのファンで毎日欠かさず曲を聞いている人気アイドルグループ“Kaiser(カイザー)”の新曲ポスターが貼られていた。
「うわ……新曲、来週発売だ……」
この店舗で予約すると限定のグッズも貰えるらしい。
迷うこともなくその店に入りKaiserのCDが置かれているコーナーに向かうと、大々的に宣伝された二種類の新曲CDのサンプルが置かれていて頭を悩ませることになった。
通常版と限定版、もちろん買うなら限定版だけどこの二種類のCDは収録曲もついてくるDVDの映像も違う。
かと言って一人暮らしをしている真未には二つとも買うのは痛手なのでどちらか一種類を選ばなければならない。
「こっちも捨てがたいし……でもこっちのDVDのPVが……」
「あれ?岩沢さん?」
二つのCDを手に取ってぶつぶつ呟いていると後ろから声がかかり振り返った。
そこには同じく講義が終わったのか朝陽が亮太と一緒にすぐ後ろに立っていた。
そこには高校の時からのファンで毎日欠かさず曲を聞いている人気アイドルグループ“Kaiser(カイザー)”の新曲ポスターが貼られていた。
「うわ……新曲、来週発売だ……」
この店舗で予約すると限定のグッズも貰えるらしい。
迷うこともなくその店に入りKaiserのCDが置かれているコーナーに向かうと、大々的に宣伝された二種類の新曲CDのサンプルが置かれていて頭を悩ませることになった。
通常版と限定版、もちろん買うなら限定版だけどこの二種類のCDは収録曲もついてくるDVDの映像も違う。
かと言って一人暮らしをしている真未には二つとも買うのは痛手なのでどちらか一種類を選ばなければならない。
「こっちも捨てがたいし……でもこっちのDVDのPVが……」
「あれ?岩沢さん?」
二つのCDを手に取ってぶつぶつ呟いていると後ろから声がかかり振り返った。
そこには同じく講義が終わったのか朝陽が亮太と一緒にすぐ後ろに立っていた。