無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「そこには真剣な表情で凛とした佇まい、動きに全く無駄がなくてしなやかで、向かってくる相手を軽々と打ち負かしていく姿がすごく格好いい子がいて、一瞬で目を奪われた」
「ちょっ……」
目を合わせないままつらつらと、恥ずかしげもなく言っている朝陽に真未の方が恥ずかしくなり顔を赤くしていった。
徐に視線をこちらに向けた朝陽はとても柔らかい表情をしていて、真未は赤くなった顔のまま動けずにいると繋いだままだった手をくいっと朝陽の方に引っ張られた。
「わっ……!」
突然のことに体勢を整えることも出来ず、真未は手を引かれるまま朝陽の胸に飛び込んだ形になるとそのままそっと抱き締められた。
「それから、ずっと好きだった。
大会には必ず見に行ったし、廊下ですれ違っただけのときは目で追っていた。
同じクラスになったときは嬉しかったし、早く自分だけのものにしたくて仕方なかった」
「も、わかったから離して……」
ドキドキと心臓が忙しなく動いている音が聞こえる。
抱き締められて密着している状態では朝陽にも気づかれてしまうのではと離れようとするが、逆に抱き締められる力が強まってしまった。
「ちょっ……」
目を合わせないままつらつらと、恥ずかしげもなく言っている朝陽に真未の方が恥ずかしくなり顔を赤くしていった。
徐に視線をこちらに向けた朝陽はとても柔らかい表情をしていて、真未は赤くなった顔のまま動けずにいると繋いだままだった手をくいっと朝陽の方に引っ張られた。
「わっ……!」
突然のことに体勢を整えることも出来ず、真未は手を引かれるまま朝陽の胸に飛び込んだ形になるとそのままそっと抱き締められた。
「それから、ずっと好きだった。
大会には必ず見に行ったし、廊下ですれ違っただけのときは目で追っていた。
同じクラスになったときは嬉しかったし、早く自分だけのものにしたくて仕方なかった」
「も、わかったから離して……」
ドキドキと心臓が忙しなく動いている音が聞こえる。
抱き締められて密着している状態では朝陽にも気づかれてしまうのではと離れようとするが、逆に抱き締められる力が強まってしまった。