無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
『と言うわけで、今日は勇人の弟……と言っても奥さんのモデルの陽菜ちゃん、みんな知ってるよね。
陽菜ちゃんの弟君とその彼女ちゃんが見に来てて勇人が気になってるらしいんだけど……ペンライトで合図送ってくれたら助かるんだけどなー?』
拓也がそういった瞬間、スッと会場中のペンライトが消えた。
おおっ、なんかすごい。と思っていると、隣にいる朝陽が肘でつついてきたので顔を向けた。
「どうする?」
「どうするって?」
「これ」
言いながら朝陽は手に持っていた明かりのついてないペンライトを周りにバレないようにこっそり振って見せた。
その瞬間、真未は慌てて首を振って駄目っ!と口にした。
こんな大勢の前で合図を送ったら凄く注目されるじゃないか!と必死な形相で見つめると朝陽は、了解。と苦笑して明かりをつけずにペンライトを下げた。
『見つけた?』
『いや、見つからない。
向こうもどこにいるか教えるつもりないみたいだけど』
衣装を着替えて戻ってきた勇人は再び会場を見回してから一度だけ頷いた。
陽菜ちゃんの弟君とその彼女ちゃんが見に来てて勇人が気になってるらしいんだけど……ペンライトで合図送ってくれたら助かるんだけどなー?』
拓也がそういった瞬間、スッと会場中のペンライトが消えた。
おおっ、なんかすごい。と思っていると、隣にいる朝陽が肘でつついてきたので顔を向けた。
「どうする?」
「どうするって?」
「これ」
言いながら朝陽は手に持っていた明かりのついてないペンライトを周りにバレないようにこっそり振って見せた。
その瞬間、真未は慌てて首を振って駄目っ!と口にした。
こんな大勢の前で合図を送ったら凄く注目されるじゃないか!と必死な形相で見つめると朝陽は、了解。と苦笑して明かりをつけずにペンライトを下げた。
『見つけた?』
『いや、見つからない。
向こうもどこにいるか教えるつもりないみたいだけど』
衣装を着替えて戻ってきた勇人は再び会場を見回してから一度だけ頷いた。