無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
全ての曲が終わり二人がステージからいなくなって会場全体がアンコール!!と叫んでいるが、朝陽はライブが終わりに近づくにつれて落ち着きをなくしてきているようだった。
「大丈夫?具合悪い?」
「そんなことないよ。
ほら、Kaiserが出てきた」
わあーーーっ!!!と会場中が沸き上がりアンコール曲の一曲目が歌われた。
続いて二曲目に差し掛かったときに少し下を向いていた朝陽がハッと勢いよく顔を上げた。
二曲目は真未が大好きだと言った勇人と陽菜が初共演したPVの曲で、やっぱり素敵。とうっとりしていると、真未……。と朝陽が呟いたのが聞こえた。
「一番聞きたい曲だっていうのはわかってるけど、どうしてもこの曲の時に伝えたくて……」
「なに?」
「数週間会えなかったときに真未、寂しいって思ったって言ってたじゃん。
それくらい好きになってたようだから責任とれって」
「う、うん……言ったけど……」
それが今、この場所のこの曲になにが関係あるのだろうかと戸惑いながら頷くと、朝陽は真っ直ぐな視線を真未に向けた。
「大丈夫?具合悪い?」
「そんなことないよ。
ほら、Kaiserが出てきた」
わあーーーっ!!!と会場中が沸き上がりアンコール曲の一曲目が歌われた。
続いて二曲目に差し掛かったときに少し下を向いていた朝陽がハッと勢いよく顔を上げた。
二曲目は真未が大好きだと言った勇人と陽菜が初共演したPVの曲で、やっぱり素敵。とうっとりしていると、真未……。と朝陽が呟いたのが聞こえた。
「一番聞きたい曲だっていうのはわかってるけど、どうしてもこの曲の時に伝えたくて……」
「なに?」
「数週間会えなかったときに真未、寂しいって思ったって言ってたじゃん。
それくらい好きになってたようだから責任とれって」
「う、うん……言ったけど……」
それが今、この場所のこの曲になにが関係あるのだろうかと戸惑いながら頷くと、朝陽は真っ直ぐな視線を真未に向けた。