無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「普段のツンツンしてて素直じゃないところも、二人きりの時にだけ見せてくれるいろんな表情の真未も好きだ。
いつまでも一緒にいたいし、誰にも渡したくない。
だから、出来れば一日でも早く俺だけの真未になってほしい」
「っ……」
「真未、受け取って。
そしていつか結婚しよう」
優しく微笑みながら囁く朝陽の言葉に、真未は堪えきれなかった涙を一粒だけ流してゆっくり口を開こうとした。
その時ーー
『あーーっ!!
陽菜ちゃんの弟君が彼女ちゃんにプロポーズしてる!!』
いつの間にかアンコール曲は終わっていて、こちらの雰囲気だけで察したのか拓也がマイク越しに叫んでしまって周りの人達が一斉にこっちを見た。
『拓也、バカか。
空気読めよ……』
『あ……うわっ!ごめん、ビックリしちゃってさ!
どうぞ、続きして!』
出来るかっ!!と真未と朝陽は同時に心の中で叫んだが拓也にも、気づかれてしまった周りの人達にもそれが伝わることはなく、期待に満ちた眼差しを向けられていた。
いつまでも一緒にいたいし、誰にも渡したくない。
だから、出来れば一日でも早く俺だけの真未になってほしい」
「っ……」
「真未、受け取って。
そしていつか結婚しよう」
優しく微笑みながら囁く朝陽の言葉に、真未は堪えきれなかった涙を一粒だけ流してゆっくり口を開こうとした。
その時ーー
『あーーっ!!
陽菜ちゃんの弟君が彼女ちゃんにプロポーズしてる!!』
いつの間にかアンコール曲は終わっていて、こちらの雰囲気だけで察したのか拓也がマイク越しに叫んでしまって周りの人達が一斉にこっちを見た。
『拓也、バカか。
空気読めよ……』
『あ……うわっ!ごめん、ビックリしちゃってさ!
どうぞ、続きして!』
出来るかっ!!と真未と朝陽は同時に心の中で叫んだが拓也にも、気づかれてしまった周りの人達にもそれが伝わることはなく、期待に満ちた眼差しを向けられていた。