無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「お子さんは元気ですか?」
「すごく元気!真未ちゃんにすごく会いたがってるの。
良かったらまた遊びに来てくれる?」
「はい、喜んで」
この二年の間に陽菜に元気な男の子が生まれ、たまに朝陽と遊びに行かせてもらってるのだけれど、毎回朝陽が自分の子供のように溺愛しているのを思い出した。
自分達にも子供が出来たらあんな風に溺愛するのだろうか?と想像し、真未は勢いよく首を振った。
「ま、真未ちゃん?どうしたの?」
「……気にしないでください。
ちょっと、想像を追い払っただけです」
その言葉に陽菜は首を傾げながらも頷いた。
自分達の子供だなんて、まだそういう関係にもなっていないのにと真未は赤くなりそうになった顔を両手で扇いだ。
婚約して二年、朝陽は律儀にも婚前交渉はしないという言葉を守り続けている。
毎日スキンシップとして抱き締めたりキスしたりはしてくるけれど、決してそれ以上は求めてこない。
実際求められたら恥ずかしくて抵抗するのだろうけど、全く求められないのも寂しい気がして少しもやもやっとする。
結婚式まであと数ヶ月。
真未はもう少し積極的に朝陽に歩み寄ってみようと心に決めた。
「すごく元気!真未ちゃんにすごく会いたがってるの。
良かったらまた遊びに来てくれる?」
「はい、喜んで」
この二年の間に陽菜に元気な男の子が生まれ、たまに朝陽と遊びに行かせてもらってるのだけれど、毎回朝陽が自分の子供のように溺愛しているのを思い出した。
自分達にも子供が出来たらあんな風に溺愛するのだろうか?と想像し、真未は勢いよく首を振った。
「ま、真未ちゃん?どうしたの?」
「……気にしないでください。
ちょっと、想像を追い払っただけです」
その言葉に陽菜は首を傾げながらも頷いた。
自分達の子供だなんて、まだそういう関係にもなっていないのにと真未は赤くなりそうになった顔を両手で扇いだ。
婚約して二年、朝陽は律儀にも婚前交渉はしないという言葉を守り続けている。
毎日スキンシップとして抱き締めたりキスしたりはしてくるけれど、決してそれ以上は求めてこない。
実際求められたら恥ずかしくて抵抗するのだろうけど、全く求められないのも寂しい気がして少しもやもやっとする。
結婚式まであと数ヶ月。
真未はもう少し積極的に朝陽に歩み寄ってみようと心に決めた。