無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
今日二回目のバイトに向かうと、店先でうろうろおどおどしている黒淵めがねの黒髪ロングヘアーの女性がいた。
確かあの人はクロワッサンアイスを幸せそうに食べて、次に会ったときには焼き立てのメロンパンを三つ買ってくれた人だ。
ガラス越しに見えるパンを見つめては頭を振り、またそろそろとパンを見ては頭を振っている。
買いたいけど買ってはいけない、けれどやっぱり買いたい……と葛藤しているのが一目でわかってしまい思わず吹き出してしまった。
小動物系ってこんな人のことを言うんだろうなぁ……。と思いながらその人の元へと近づいていった。
「こんにちは、何かお悩みですか?」
「は……え、えっと……」
笑顔で話しかけたつもりだけれど、その人はこっちを見て固まってしまった。
おや?と思っていると、視線をさ迷わせて明らかに慌てているのがわかる。
「ああ、いきなり話しかけてごめんなさい。
私、ここでバイトしてるんです。
覚えてるかな……クロワッサンアイスと焼き立てメロンパンの時に会ってるんですけど」
「あ……!あの時のコックさん……?」
思い出してもらえたことに微笑むと、女性はどこか安心したような笑みを浮かべていた。
確かあの人はクロワッサンアイスを幸せそうに食べて、次に会ったときには焼き立てのメロンパンを三つ買ってくれた人だ。
ガラス越しに見えるパンを見つめては頭を振り、またそろそろとパンを見ては頭を振っている。
買いたいけど買ってはいけない、けれどやっぱり買いたい……と葛藤しているのが一目でわかってしまい思わず吹き出してしまった。
小動物系ってこんな人のことを言うんだろうなぁ……。と思いながらその人の元へと近づいていった。
「こんにちは、何かお悩みですか?」
「は……え、えっと……」
笑顔で話しかけたつもりだけれど、その人はこっちを見て固まってしまった。
おや?と思っていると、視線をさ迷わせて明らかに慌てているのがわかる。
「ああ、いきなり話しかけてごめんなさい。
私、ここでバイトしてるんです。
覚えてるかな……クロワッサンアイスと焼き立てメロンパンの時に会ってるんですけど」
「あ……!あの時のコックさん……?」
思い出してもらえたことに微笑むと、女性はどこか安心したような笑みを浮かべていた。