無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
それから二人でフランクフルトやソフトクリーム、アレンジドリンクやたこ焼きなど色々な物を食べ歩きした。
途中、朝陽の友達とすれ違ったり話しかけられたりしていたけど日が暮れるまでにはスタンプ全部を集めることが出来た。
「あー、もうお腹いっぱい!
今日は晩ご飯食べれないかも」
「俺も。
結構食べたなー」
甘いものが苦手な真未に変わって、スイーツ系は朝陽が食べてくれたので大食いの朝陽でもそれなりに満腹になったようだった。
「じゃあ私、この紙抽選箱に入れてくるから」
「了解、行ってらっしゃい」
朝陽の分の応募用紙も貰い、真未は意気揚々と抽選箱に向かって歩きだした。
当たる確率は少ないだろうけど、当たったらいいなぁ。という軽い気持ちで入れようとすると、同じタイミングで入れようとした人と手が当たってしまった。
「あ、すみません」
「いや、こちらこそ……って、真未ちゃん?」
名前を呼ばれて顔を上げると、そこには見知った人が立っていた。
「あれ、柏木君?何でこんなところに」
「俺は友達の付き添いで食べ歩きスタンプラリーに参加してたんだよ。
真未ちゃんも?」
「そう。
と言っても私は抽選目当てで……」
そう言いかけていたら、突然グイッと肩を捕まれると同時に後ろに引かれる感覚があった。
倒れると思う間もなく背中にトンッと何かに当たった感触がして首だけで振り仰ぐと、そこには不機嫌そうな顔をした朝陽が立っていた。
途中、朝陽の友達とすれ違ったり話しかけられたりしていたけど日が暮れるまでにはスタンプ全部を集めることが出来た。
「あー、もうお腹いっぱい!
今日は晩ご飯食べれないかも」
「俺も。
結構食べたなー」
甘いものが苦手な真未に変わって、スイーツ系は朝陽が食べてくれたので大食いの朝陽でもそれなりに満腹になったようだった。
「じゃあ私、この紙抽選箱に入れてくるから」
「了解、行ってらっしゃい」
朝陽の分の応募用紙も貰い、真未は意気揚々と抽選箱に向かって歩きだした。
当たる確率は少ないだろうけど、当たったらいいなぁ。という軽い気持ちで入れようとすると、同じタイミングで入れようとした人と手が当たってしまった。
「あ、すみません」
「いや、こちらこそ……って、真未ちゃん?」
名前を呼ばれて顔を上げると、そこには見知った人が立っていた。
「あれ、柏木君?何でこんなところに」
「俺は友達の付き添いで食べ歩きスタンプラリーに参加してたんだよ。
真未ちゃんも?」
「そう。
と言っても私は抽選目当てで……」
そう言いかけていたら、突然グイッと肩を捕まれると同時に後ろに引かれる感覚があった。
倒れると思う間もなく背中にトンッと何かに当たった感触がして首だけで振り仰ぐと、そこには不機嫌そうな顔をした朝陽が立っていた。