無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「誰、あんた。
真未に何か用?」
朝陽から発せられた低い声と言葉に真未はドキッと心臓を跳ねさせ目を見開いて固まると朝陽は、ねぇ、こいつ知り合い?と真未に視線を向けてきた。
「え、えっと、柏木大輔(かしわぎ だいすけ)君。
杏子の彼氏」
「小峯さんの?」
「真未ちゃんの彼氏?
初めまして、いつも杏子と一緒に仲良くしてもらってます。」
そう言って片手を出してきた大輔の手を未だに不機嫌そうに見ていると思ったら、次の瞬間にはいつもの人懐っこい笑顔に変わっていた。
「なんだ、ナンパかと思って威嚇してた。
悪かったね、俺、秋村朝陽、よろしく」
「よろしく。
真未ちゃん美人だから警戒するのも分かるよ、いつも気が気じゃないんじゃない?」
「ちょっと、柏木君、秋村君は彼氏なんかじゃ……」
「いやー、そうなんだよねー。
一緒に歩いてても真未の事見てる男が多くてさー」
まただ、また真未って呼び捨てにした。
肩に手を置いたまま話し、彼氏と言うのを否定しないでいる朝陽を軽く睨んでみせるが気づいているはずなのに知らん顔をして大輔との話に興じて、挙げ句の果てには二人で連絡先を交換して別れていた。
真未に何か用?」
朝陽から発せられた低い声と言葉に真未はドキッと心臓を跳ねさせ目を見開いて固まると朝陽は、ねぇ、こいつ知り合い?と真未に視線を向けてきた。
「え、えっと、柏木大輔(かしわぎ だいすけ)君。
杏子の彼氏」
「小峯さんの?」
「真未ちゃんの彼氏?
初めまして、いつも杏子と一緒に仲良くしてもらってます。」
そう言って片手を出してきた大輔の手を未だに不機嫌そうに見ていると思ったら、次の瞬間にはいつもの人懐っこい笑顔に変わっていた。
「なんだ、ナンパかと思って威嚇してた。
悪かったね、俺、秋村朝陽、よろしく」
「よろしく。
真未ちゃん美人だから警戒するのも分かるよ、いつも気が気じゃないんじゃない?」
「ちょっと、柏木君、秋村君は彼氏なんかじゃ……」
「いやー、そうなんだよねー。
一緒に歩いてても真未の事見てる男が多くてさー」
まただ、また真未って呼び捨てにした。
肩に手を置いたまま話し、彼氏と言うのを否定しないでいる朝陽を軽く睨んでみせるが気づいているはずなのに知らん顔をして大輔との話に興じて、挙げ句の果てには二人で連絡先を交換して別れていた。