無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「真未さん、クロワッサンアイス二つ届けてきました」
「ありがとう、千夏ちゃん」
「……手、大丈夫ですか?」
心配そうに冷やしている手を覗き見ている千夏に、大丈夫だよ。と微笑む。
本当は浮腫みつつある両手はジンジンと痛むが、自分の不注意で起こったことで心配かけたくはなかった。
「さっきのお客さん……イケメンさんと、一緒にいた常連さんが真未さんのこと心配してましたよ」
「……そう……」
あ、もちろん必要以上のことは言っていませんよ!といつも一言多いところがある千夏が胸を張って言ったのを見て真未は苦笑した。
「真未ちゃん、火傷したって?」
買い出しに出ていた絢が少し慌てて厨房に入ってくると冷やしている手を見て、あらー……。と声を漏らした。
「ちょっと範囲が広いわね。
しっかり冷やしてから一応病院に行きましょう。
それで、治るまでの間はバイトも休んでちょうだい」
「いえ、大丈夫です。
それに、いきなり休んだらみんなに迷惑が……」
「いえ、丁度いい機会だから休みなさい。
たくさんバイトに入ってくれる真未ちゃんに甘えてたから、きっと疲れさせちゃってたのね」
いい機会だと思ってゆっくり休んで。と絢に優しく言われ、自分の不甲斐なさに唇を噛み締めて頷いた。
「ありがとう、千夏ちゃん」
「……手、大丈夫ですか?」
心配そうに冷やしている手を覗き見ている千夏に、大丈夫だよ。と微笑む。
本当は浮腫みつつある両手はジンジンと痛むが、自分の不注意で起こったことで心配かけたくはなかった。
「さっきのお客さん……イケメンさんと、一緒にいた常連さんが真未さんのこと心配してましたよ」
「……そう……」
あ、もちろん必要以上のことは言っていませんよ!といつも一言多いところがある千夏が胸を張って言ったのを見て真未は苦笑した。
「真未ちゃん、火傷したって?」
買い出しに出ていた絢が少し慌てて厨房に入ってくると冷やしている手を見て、あらー……。と声を漏らした。
「ちょっと範囲が広いわね。
しっかり冷やしてから一応病院に行きましょう。
それで、治るまでの間はバイトも休んでちょうだい」
「いえ、大丈夫です。
それに、いきなり休んだらみんなに迷惑が……」
「いえ、丁度いい機会だから休みなさい。
たくさんバイトに入ってくれる真未ちゃんに甘えてたから、きっと疲れさせちゃってたのね」
いい機会だと思ってゆっくり休んで。と絢に優しく言われ、自分の不甲斐なさに唇を噛み締めて頷いた。