無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
包帯が巻かれた手を持ち上げて真未を見ると、ばつの悪そうな顔をして視線を反らしていた。
「付き合ってもないのに、どんな関係なのって聞きに行けるわけないじゃない」
「じゃあさ、付き合おうよ」
真未が陽菜の事を誤解して火傷してしまったのは少し複雑だけど、そのおかげで長期戦になると思っていた真未の気持ちがわかりさらには引き出したかった言葉を引き出せて朝陽は内心喜びを感じていた。
「付き合うなんて、そんな簡単に……」
「簡単だよ、真未は俺のことが好きだったってことで間違いないでしょ?」
「そんなことわからないわよ。
ただ、あの時からずっと気になってたってだけで……」
「うん、だからそれが恋愛感情だったんでしょ?今まで気づかなかったの?」
「仕方ないじゃない、誰かを好きになるとかそんなこと今までなかったんだから……」
恥ずかしさのあまり睨み付けてはいるが、その顔は赤くて瞳は潤んでいる。
強がっているその口調とのギャップに真未を思わず抱き締めたい衝動に駆られるが、今はまだぐっと我慢した。
「無自覚に恋愛感情持つとか、真未っぽいな」
「なにそれ、私そこまで鈍感じゃないわよ」
「十分鈍感だよ。
だって……」
そこまで言って頬に手を添えるとそっと口付けた。
薄く目を開けて真未を見てみると、昨日と違って目を閉じてちゃんと受け入れてくれているようだった。
「付き合ってもないのに、どんな関係なのって聞きに行けるわけないじゃない」
「じゃあさ、付き合おうよ」
真未が陽菜の事を誤解して火傷してしまったのは少し複雑だけど、そのおかげで長期戦になると思っていた真未の気持ちがわかりさらには引き出したかった言葉を引き出せて朝陽は内心喜びを感じていた。
「付き合うなんて、そんな簡単に……」
「簡単だよ、真未は俺のことが好きだったってことで間違いないでしょ?」
「そんなことわからないわよ。
ただ、あの時からずっと気になってたってだけで……」
「うん、だからそれが恋愛感情だったんでしょ?今まで気づかなかったの?」
「仕方ないじゃない、誰かを好きになるとかそんなこと今までなかったんだから……」
恥ずかしさのあまり睨み付けてはいるが、その顔は赤くて瞳は潤んでいる。
強がっているその口調とのギャップに真未を思わず抱き締めたい衝動に駆られるが、今はまだぐっと我慢した。
「無自覚に恋愛感情持つとか、真未っぽいな」
「なにそれ、私そこまで鈍感じゃないわよ」
「十分鈍感だよ。
だって……」
そこまで言って頬に手を添えるとそっと口付けた。
薄く目を開けて真未を見てみると、昨日と違って目を閉じてちゃんと受け入れてくれているようだった。