晴れた雨
「やだ、目が腫れてる…」
決して一晩中泣いていたわけではないが、朝の顔はとんでもなく不細工。
冷やしては見るものの、あまり効果なし。
「こんな顔で行ったら良い笑われものだよ…」
しかし、顔とは裏腹に、私の気分は晴れ晴れとしていた。
自分の気持ちに向き合ったことで、少しだけスッキリしたのだ。
真野くんを好きな気持ちはすぐには消えないだろうけど。
パンっと自分の頬を叩き、気合いを入れる。
「よし、今日も頑張るぞ!」
もうすぐ夏休みなんだ!
新しい恋して、名一杯楽しむぞ!