晴れた雨
「で、この子真野裕翔が好きだったの。」
「へー、確かに真野くんって格好いいよね。
でも、結構いろんな人にちょっかいかけてるイメージ。」
あれから何故か四人で雑談をしている。
安藤くんはもちろんのこと、実は盛岡くんと話すのは初めてだったりする。
「分かってても、好きになったら止められないし…」
「そういうもん?」
「さぁ、私告白される側だし。」
「確かに須藤さんモテそうだね。」
「どうも。」
そう、優実はすごくモテる。
中学から一緒にいるけど、彼氏が途切れたことがない。
だから私みたいに一喜一憂なんてあり得ないのだ。