また明日、会えたなら
奏「俺も知ってることはあまりないが、それでもいいか?」

海「もちろん
んじゃ、美夕!サボり行くぞ!」

サボるって、そんな大声で言っていいことじゃないと思うんだけど…
まぁ、そーいっても海夜には伝わらないよな
海夜はサボってても頭がいい
だから先生たちも何も言わない
ケンカも強いから、屋上にずっといても上級生にも何も言われない
運動できて、勉強もできて、ケンカも強くて、
俺が勝てるところなんてないんだよな…

海「屋上に来たな
じゃあ奏多、お前の知ってることを教えろ」

奏「と言っても、俺が知ってることなんてなにもないんだけど
強いて言うなら、咲は本当に何も覚えてないんだ
両親のことでさえ忘れてた」

美「じゃあ、本当にうちらのこともなにも覚えてないの…?」

美夕は普段は気が強いくせに、咲のことになると本当に心配性になるよな
友達思いのいいやつなんだ

奏「あぁ、だから今日の帰りみんなで咲のところにいかないか?」

海「帰りなんて言わずに今から行くぞ」

ほんと、海夜は決断力がすごいよな
俺の親友であり、ペアであり、尊敬できる人だ

そんな感じで俺らは病院に向かった
教室を出るとき、当然怒られたから明日は反省文書かないといけないな
咲が起きてるといいな

ー奏多side endー
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