また明日、会えたなら
奏「咲が記憶を失ってる間、俺はどうすればいいですか?」

これが問題なんだ
今、彼氏だっていって拒絶されたら…
俺はきっと耐えられない気がするんだ

母「そうよね、でもそれは奏多くんに任せるわ
お兄ちゃんっていう設定は難しいけど、
そのまま彼氏っていうこと、
近所の仲がいいお兄ちゃんっていうのは出来るわ」

奏「近所のお兄ちゃんっていうのでお願いします」

俺は即答した
きっと咲はだんだん記憶を取り戻してくれるし、
俺のことも思い出してくれる
他のことも考えるとこれが俺の中で一番いい選択だった

母「わかったわ
学校への連絡は私からしておくわね
学校のお友達には、奏多くんにお願いしていいかしら?」

奏「わかりました」

この時、俺は彼氏といって咲の一番近くにいるべきだったのかもしれない
そうすれば小さな異変を教えてくれたかもしれない
でも、俺は友達ということを選んだんだ
自分があまり傷つかないように

ー奏多side endー
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