また明日、会えたなら
ー奏多sideー

次の日、俺は学校に行った
結局昨日はよく眠れなかった
だって普通彼女が事故にあっただけで心配なのに、記憶喪失だなんて心配せずにいられるわけない…

「奏多!咲はどうだった⁉︎」

教室に入ってきて一番に俺のところに来たのは咲の親友の美夕、その後ろから咲の幼馴染の塩野海夜(しおのかいや)がきた

奏「おはよう、2人とも
咲は目が覚めた、身体中痛いらしいけど元気そうだったよ
けど…」

美「けど?その続きは?」

とても言いづらかった
俺らは4人でいつも一緒にいる
その中の1人が記憶喪失とか、言い出しやすいわけない

海「どした?早くしねーと先生入ってくるぞ」

確かに、あと5分も経たないうちに先生は来るだろう
俺は覚悟を決めた

奏「実は、咲は記憶喪失なんだ」

その瞬間、美夕が泣き始めた
そりゃそうだよな、親友だもんな

奏「だから、2人には伝えとくけど
俺は咲と付き合っ」

「ほら、お前ら座れ、ホームルーム始めるぞ」

その時担任の中川先生が入ってきた
はぁ、タイミング悪すぎだろ…

奏「2人とも待ってて、後でちゃんと言うから」

海「おう、ちゃんと話せよ
ほら美夕、席着くぞ」
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