新堂三兄弟のお姫様
今度は私が涙した。キノの言葉に。
喜野の優しさが全身に染み渡った。
喜野「僕ね、嫌だったんだ。
僕のこの気持ちを伝えたらヒノと
幼馴染の仲良しに戻れなく
なっちゃうのかなって不安だった。」
妃乃「...私も同じだよ。
水瀬さんからキノの気持ちを聞いて
でも、応えられなくて...ちゃんと
キノに伝えなきゃって思ってたのに
キノを失うのが怖くて避ける事しか
出来なかった。私は、幼馴染として
キノの事が本当に大切なんだよ。」
喜野「良かった。だったら僕たちは
これからも幼馴染の仲良しでいられるね。」
欲張りな事を言ってしまったかもしれない。
恋人にはなれないけど、これからも
那野の彼女だけど、幼馴染でいたいなんて
喜野の気持ちを
踏みにじってしまったかもしれない。
妃乃「でも、いいの?
私はこれからもキノと
幼馴染の仲良しでいていいの?」