新堂三兄弟のお姫様
ーガラガラ
図書室を出ようとする仁野の腕を掴むと
低い声で何だよと仁野は言った。
妃乃「話したらナノは傷付くんじゃない?」
仁野「例え、傷付けたとしても話せ。」
妃乃「嫌だよ、私はナノを傷付けたくない!
1番、傷付けたくない。」
仁野「アホなのか。
中途半端な優しさこそが
最も人を傷付ける。
いい加減気付け。」
仁野はいつも私の為を思って
言ってくれてる。
そんな事は分かってるけど
解決した事をわざわざ
那野に伝える必要は
ないんじゃないかと思った。