それでも…
夜 9時58分 ベランダに出た私
同じようなタイミングで、健人もベランダへ来た。
「どうした?秋華から俺を呼び出すなんて珍しいな?」
そう。私は最低限人に話しかけない
その私が人を呼び出すなんて、とても珍しい話だ。
「健人に伝えたい事があるの。」
「どうした?」
そんなふうに、無邪気に笑う貴方
ぎゅっと、胸が苦しくなる
「健人…好き…」
「っ…。」
「私、健人の事好きなの。」
「本気?」
「嘘ついて、なんの利益があるの?」
「っ…。秋華俺も好きだ…。」
えっ?
どういう事…?
「ずっと好きだった…。
こんな俺でいいなら付き合って欲しい。」
「はい。」
こうして私達は付き合い始めた