『ああ、死にたい。』そう呟く18時37分
3月12日。


疫禅士さんは何も申しません。
今日も後任さんは来る予定なんです。
時間を過ぎても来ていないんです。



仕方がないので、仕事の隙間を見付けて疫禅士さんに聞いてみました。



「後任さんって何時ぐらいに来る予定ですか?聞いていた時間過ぎていますけど、予定変わりました?」



すると衝撃的な発言が。



「は?来ないけど。辞退の電話あったから。」


「えっ・・・、引き継ぎはどうすれば」


「ああ、引き継ぎは必要ないから、終わったとこまで分かるように簡単にまとめて、私に社内システムでくれたらいいわ。」



だそうです。



衝撃的極まりありませんね。


辞退理由は分かりませんが、非常識だと疫禅士さんと井狭岳さんと世匙訳さんがグチグチ言っていました。


しかし、私は貴女達の非常識さが滲み出てたんじゃないかと密かに思いましたよ。





それと。

正直、ここまでとは思いませんでした。

まさか、引き継ぎする本人に伝えないなんてことが起こるなんて。



まあ、引き継ぎしなくてよくなって良かったですけどね。

何故なら、私が教えたそばから目の前であーでもないこーでもないなどと井狭岳さんや世匙訳さんが怒りを撒き散らしますからね。(私が自分達の思い通りに教えることが出来ないからです。)







もうこうなったら最終日まで、突っ走るだけです。
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