『ああ、死にたい。』そう呟く18時37分
ここまでくれば、もう諦めに近い感覚でした。



とりあえずやってみた都合でいいや、と。

ちょっとでも経験経験、と。

心の中で言い聞かせるようにしながら。




最寄り駅まで穫豎堰さんと一緒だったので、世間話しました。



穫豎堰さんは元経理部で働いていて、その会社がブラックだったようで、面接の時もその話で盛り上がったらしいです。

しかも、退職したのが5ヶ月前だそうで、体がなまっていて大変だとか。


それと、私が有給無しな事に驚いていました。



そうですよね。


後15日、前職で働いて、次の日にこの会社。


驚きますよね。



有給、あるんですよ。
でも、諦めたんです。
この時は、夢見ていましたから。




穫豎堰さんとは、行き先が逆だったので、駅のホームで別れました。



ふと時計を見ると、14時40分。




えーっと。


疫禅士さんが来たのが、おそらく14時10分頃。

今が、14時40分。

最寄り駅まで、5分。




25分で、入社説明が終わった。

これが、短いか長いかは分からない。

ただ、何回も言ってしつこいとは思いますが、

やる気に満ちあふれ、経理に挑戦出来ると、

夢見て、希望を抱きながら、

初出勤日を迎えました。
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