『ああ、死にたい。』そう呟く18時37分
ここでようやく、自己紹介。



女性Iこと、井狭岳(イサオカ)さん、
年齢は39歳、女、独身。
(元銀行で営業していて、ここは5年目らしい。)


女性Yこと、世匙訳(ヨシワケ)さん、
年齢は24歳、女、独身。
(大卒で入社した会社がブラックだったらしく、すぐ辞めた後にここに勤めて2年目。疫禅士さんとは友達らしい。)





穫豎堰さんと共に、よろしくお願いします。と挨拶。


と、返しはよろしく。の一言で終わり、さっさと自分の仕事に戻ってしまった井狭岳さんと世匙訳さん。


疫禅士さんは気にすることもなく、お手洗いの場所や給湯室、備品類の説明を始める為に部屋を出て行ってしまったので、疫禅士さんに付いて行く為にそれ以上会話は出来ませんでした。




一通り説明が終わって部屋に戻ってきて、渡された資料。


題名は、『東京本社研修』
日程は、『来週一週間』




思わず資料をガン見してしまいました。

穫豎堰さんも同じようで空気が固まったのが分かりました。




疫禅士さん曰く、

「営業の研修なんだけど、商品とかレジとか見れるから。経理には関係無いんだけど、特にレジは二度と触れないから良く見てきてね。」


だそうです。




内心、営業の研修ならわざわざ東京まで行かなくても。と思いましたが、この時は長く勤める気でいたので、経験経験とポジティブに考えるようにしました。




新幹線で往復の現地集合らしく、新幹線のチケットを渡されて、「座席は好きなところを取ってね。ホテルは研修期間を取ってあるけど、自費でホテル代出して前乗り、帰りは延長とかは自由だからね。遊んでもオッケーだよ。」





入社3日目から研修で、しかも慣れない遊びに行くわけでもない東京。



遊 べ る わ け が な い !



事前に、せめて入社説明の時に言ってくれていたら・・・

なんて、疫禅士さんに求めるのは贅沢というものですから。



頑張ってきます。


とだけ、言いました。
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