『ああ、死にたい。』そう呟く18時37分
仕事の説明されますが本当に流れだけなので、その間に発生する疑問や問題、発生した時の対処法についての指導は含まれません。


疑問や問題が出てくると間違えてはいけないので当然、上司である疫禅士さん、先輩の井狭岳さんや世匙訳さんに指示を仰ぎます。


指示を仰いだら、判断材料である経験が無いのにも関わらず丸投げされ、自分で考えて判断することを求められます。


指示をしないと動けないの?とか、指示待ち出来て良いよねとか、言われます。


なので、分からないなりにも仕事を仕上げていかないといけません。


そしてスピードも求められます。


分からないまま進めるので、当然ミスが出てきてしまいます。


ミスはダブルチェック時に発見されますが、自分の考えや判断した経緯を述べる前に全否定されます。


ミスした自分が悪いんだと責め、ミスを繰り返さないように細心の注意を払って慎重に仕事を進めます。


慎重にすると効率が悪くなりますので、更なるスピードアップを求められ、時間制限を決められます。


時間制限は仕事に慣れた疫禅士さん達の基準ですので、私には到底クリア出来ません。


スピードを重視するので、細心の注意が払えずミスが増えます。


その度に全否定されます。
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