過去の精算

それから暫くは、彼の部屋と私の部屋とを行ったり来たりしていた。

私の作った料理を二人で食べて

「どう美味しい?」

「旨い!」

彼のたった一言に喜んで、喜ぶ顔に幸せを感じた。

一緒にテレビ見て、面白いねって二人で笑った。

お風呂もいつも一緒で、洗いあっこして、擽ったいって騒いで、一人より二人のほうが何倍も、何十倍も楽しくて幸せだと感じていた。

私は、少しでも長く、この幸せが続きます様にと願った。





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