また、君の優しさで包み込んで。
第二章  新たな生活に待っている辛さ

君の隣に居るだけで

今日から2年生。
未だに学校はきらいだ。
でも、りゅうちゃんがそばにいてくれるからいじめも減った。
たまに上履きが隠されていたり、引き出しの中に悪口が書かれた紙が入っていたりすることがあるけど、前よりは悲しまずにすんだ。
それは…
「咲~。今日俺ら体育だよ!やったね!」
隣にずっとずっと君がいるから。
そう、私とりゅうちゃんは同じクラス。
しかも、もなも。
でも、あの、私をいじめた張本人、鈴木花がいる。
最悪だ。
りゅうちゃん、最近かっこよさが増した。
でもね、たまに可愛いんだ。
お弁当が欲しいときとか、甘えてくるんだ。
「咲ちゃ~ん、おねがい!」
かわいすぎます。
だから病気なんて忘れられるんだ。
これからもこんな毎日が送れられればいいな。
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