グリーンピアト物語~醜い妖精とイケメン君~(完結)
白いモーニングに身を包んだジックニー。
そしてノエリは純白のウェディングドレスに身を包んでいる。
スラッとした肩なしドレスに、レースのヘッドドレス。
頭の上にはお花で作ったティアラをつけている。
とても可愛くて素敵なノエリ。
「おめでとう」
「ノエリ、とっても綺麗よ」
「おめでとうジックニー」
「お姉ちゃん、すごく綺麗だよ」
みんなのお祝いの言葉が飛び交い、喜びと幸せが溢れる結婚式になった。
マリア像の前で誓いの言葉を述べる2人。
そして誓いのキス。
喜びいっぱいの笑顔のジックニーとノエリ。
運命の電話が繋いだ2人は、お互いが異世界の人。
奇矯な巡りあわせのようにも見えたが、これはきっと運命だったに違いない。
今こうしてみんなに祝福され、最高の幸せを手に入れた2人。
カラーン・・・カラーン・・・。
礼拝堂の鐘が鳴り響いている。
この鐘の音は城下町にも聞こえていた。
何かお祝い事がお城であったのだと、城下町の人も喜んでいた。
それから結婚式が終わり、ひと段落した時。
ジックニーはマロンディスに、妖精界へ行くと話した。
「妖精界に? 」
マロンディスは驚いてきょんとなった。