漣瀬くんが怖くて学校行けない
「思い出そうとしたって出てこないと思うけど?
マオってさあ…
…やっぱ可愛いね。」

「…え…」

急な展開に、私は言葉を失った。

そんな沈黙の中、予鈴が鳴った。
私は予鈴で我に帰ると、授業が始まるからと言って校舎に入ろうとした。
すると、

ガシッ

突然後ろから腕を掴まれ、その反動で私はグイッと漣瀬君の至近距離へ引き寄せられた。

「な…漣瀬…く…」

戸惑う私を見てフッと笑った漣瀬君は、私の耳元で囁いた。



「俺と授業サボって…楽しいことしようぜ。」
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