漣瀬くんが怖くて学校行けない
そう呟いた漣瀬君は、いきなり私の両手を拘束した。

ドサッ

「……っ……?!」

一瞬何が起きたか分からなかったが、私はいつのまにか地面に押し倒されていて、目を開けると至近距離に漣瀬君の顔があった。

「な…漣瀬君……何…」

まさか…漣瀬君…

私の脳裏に、最悪の展開がよぎった。

「いいいいや、早まらないで!やめて!ねえ!私なんかのために道を誤らないで…」

言いかけた私の唇を、長い指が塞いだ。
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